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【山口県産業医会からの情報】新型コロナウイルスについての職域対応のポイント(第2報)

 山口県産業医会からの情報です。職場をはじめご家庭でも参考となる内容です。ぜひお役立てください。今後も随時ご紹介いたします。

新型コロナウイルス(COVID-19)についての職域対応のポイント(第2報)
~大切な人、大切な職場を守るためにみんながやっている事とは?~

2020 年 5 月 10 日作成
山口県産業医会

 2019 年 12 月 31 日に中国が WHO に「原因不明の肺炎の発生」を報告したことで世界中がその存在を知った新型コロナウイルス感染症(症状名;COVID-19、ウイルス名;SARS-CoV-2)ですが、瞬く間に感染が拡大し、WHO は 1 月 30 日に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急状態(PHEIC)」を宣言し、3 月 11日には「パンデミック(世界的流行)」と評価するに至り、その後も爆発的な感染拡大に歯止めがかからず、世界各国で大規模な都市閉鎖が行われました。日本では、3 月 26 日に改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく政府対策本部が設置され、4 月 7 日に緊急事態宣言が出され、当初 5 月 6 日とされた期限を 5 月 31 日まで延期する事態となった事は皆さんご存じの通りです。

 世界中に一気に拡散した COVID-19 にはまだまだ不明な点が多く*1、効果的な診断方法・治療方法*2・予防方法が確立されるまでの間は、過去に人類が繰り返し経験してきた感染症同様に、感染症対策の基本とされる接触感染・飛沫感染への対策を徹底するほか、他に方法はありません。

*1Web 医事新報;新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察
URL https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14278
*2 〃 ;新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を含むウイルス感染症と抗ウイルス薬の作用の特徴
URL https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14354

 この未知なるウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大防止の難しさとして挙げられるのが“初期症状が風邪と見分けがつかない”、“初期には軽い風邪症状の自覚だけなので、本人が自覚なく他者にうつしてしまう”事にあります。

 感染経路は、接触感染と飛沫感染とされ、感染拡大が生じやすい環境として“3 密(密接、密集、密閉)”が指摘されています。憎むべきはウイルスであって感染者ではありません。ウイルスとの長期戦を見据え、本日現在までに確認されている山口県内の感染者への対応状況をまとめた資料をご活用頂きながら、自職場において継続可能な具体的対策についてご検討ください。